映画「明日へのチケット」を観て

2005年に公開されたイタリア、イギリスの合作。
同じローマ行きの列車を舞台として、3人の監督による3編のオムニバス映画になってます。
あらすじはざっとこんな感じ。
「【第1編】
孫のバースデーパーティに間に合うよう、急いでローマ行きの列車に乗り込んだ老紳士。
折しも各交通機関が厳戒態勢。
そんな状況下で列車を手配した上、ホームまで見送りに来てくれた美人秘書。
老紳士は、彼女の親切に、いつしかいいしれぬ感情を抱くのだが…。
【第2編】
せわしなくローマ行きの列車に乗り込んできた中年女性と若者。
2等車両のチケットしか持ちあわせない関わらず、若者の制止を振り切り、1等車両に座り込む中年女性。
そんな彼女にうんざりした若者は、車内で幼なじみの少女と再会するのだが…。
【第3編】
サッカー観戦のため、ローマ行きの列車に乗り込んだ若者3人組。
隣席の女性グループをナンパするなど、ローマまでのひとときを大いに楽しんでいた。
しかし、若者の一人がチケットをなくしたことに気づき、事態は一変し…。」

「明日へのチケット」と仰々しいタイトルがついてますが、いずれも何てことのないショートストーリーです。
たわいもない出来事をどのように映像化されてるか?と言う点が、この手の群像劇の楽しみ方。
ハラハラドキドキの映画ももちろん好きですが、こういう群像劇もσ(^^)としては好きなジャンルだったりします。

第1編は、いわば老人の妄想のお話。
美人秘書に恋してしまう老紳士に「いい年してぇ」と当初思ってしまうんですが、我が身を振り返るとσ(^^)も中年の身。
いくつになってもこういう気持ちって、ぬぐえきれないのかなぁ、なんて思ったり。
秘書との別れ際を回想するシーンが何度も何度も挿入されます。
徐々に時間を遡りながら回想シーンを挿入する辺り、後ろ髪を引かれる老人の思いが如実に描かれていました。

第2編は、嫉妬深い中年女性に振り回される若者のお話。
この中年女性、もうむちゃくちゃ嫌なヤツ。
一方、付き添いの若者は、感情を表にださず、中年女性のいわれるまま。
どちらも感情移入しにくく、3編の中ではイマイチのストーリーだったかも。
幼なじみの女の子は可愛かったですが。

第3編は、直面した事件に苦悩する若者達のお話。
この若者達はなんとセルティックファンという設定。
ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、中村俊輔が活躍したスコットランドリーグにチームです!
緑と白のストライプのユニフォームがむちゃ懐かしいっ。

先の2編とは毛色が異なり、全体的に明るい印象のストーリー。
もちろん、直面する出来事に若者達は悩みあえぐのですが、それでも何というか陽気なんですよね。
最後にASローマファンの集団に助けられるシーンに、つい顔がほころんでしまった。
応援するチームは違えど、サッカーファンはみな兄弟!と言ったとこかな。

このエピソードを終着駅の部分に持ってくるあたりがにくい。
1編の老紳士のまどろっこしいエピソードを見たとき、この先どうなるんだろう?と思ったけど、3編目のエピソードのおかげで後味の心地良い作品になっていたと思う。

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