映画「ペタル ダンス」を観て

人知れず公開し、それに気づいたのが上映終了日。
半ば意気消沈していたところ、隣県福井で引き続き上映していることを知り、一時間車を走らせ「ペタル ダンス」を観て来ました!
マジ一時間かけて見に行った甲斐があった、いやそれに余りあるぐらいの作品でした。
宮﨑あおいちゃんが出てる、ってことはもちろんボーナスポイントだけど、それを差し引いてもいい映画だった。

台本があるようなないような、そして演じているような演じていないような、こういう素の雰囲気溢れる映画って好きなんだよなぁ。
そう、あの名作「好きだ、」のような…。 映画の冒頭、橋の袂でのシーンを見た瞬間、「好きだ、」の再来を確信。
同映画の石川寛監督と宮崎あおいちゃんとの7年ぶりのタッグだから、当然といえば当然なのだが。
特に、カーテン越しにジンコの顔が見え隠れする病院のシーンは、「好きだ、」で何度もリプレイされる壁越での姉との会話シーンとオーバーラップ。
セリフが非常に少ない分、”風”が全編にわたって多弁だった。 主人公たちの声にならない叫びのような、喜びを語る囁きのような。
本来あれば耳障りなウィンドウノイズが、美しい映像をより奥行きが深いものに。

映画「NANA」以降、出演作に若干違和感を感じていたのだが、今回の作品を観て、やはり彼女にはこういう作品が似合うと思った。
忽那汐里さんの演技初めて見たけど、この子もいいねぇ。 宮崎あおいちゃんを食いかねないぐらい、石川ワールドの住人になっていた。
ちょっと可哀想だったのが吹石一恵さん。 演じてる(本来そうあるべきなのだが)って言う演技が、この作品ではやや浮いている感じだった。

感動もなく、涙もなく、衝撃も驚愕もない、ただ「映画に浸る」、まさにそういう形容の相応しい心地よい映画だった。

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