映画「マダム・フローレンス! 夢見るふたり」を観て

音痴な金持ちおばさんが、カーネギーホールでワンマンコンサートを開いた、と言うウソのような実話だそうです。
なぜそんな荒唐無稽なことが実現できたか?そうそれがお金の力なんです。
お金の力でイエスマンを周りに集め、本人はエブリデイ有頂天。
イエスマンの中には著名なマエストロなんかも含まれているから始末が悪い。
新聞記者には、好意的な記事を書かせるためにお金をつかませ、批判的な記事を載せた新聞があれば客の手に渡る前に買い占める。
そんな黒子に奔走するのが、年齢的に明らかに不釣り合いな夫。

こう書いてしまうと、そんな金持ち夫婦の悪行を暴く作品になりそうだが、この作品はその逆を行く。
なにせ当の夫婦を演じるのが、メリル・ストリープとヒュー・グラントと言う憎めない名優のふたり。
カーネギーホール公演という偉業(悪行?)を、浮世離れで、あまりに純粋すぎる夫婦二人のサクセスストーリーに昇華させていた。

この映画を観て、身の程を思い知ることって大事だなぁ、と感じる一方、傍から見ると不正な行為であっても当人の間でしか分かち合えないドラマがあるんだろうなぁ、と感じた次第。

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