児童書「びりっかすの神さま」を読んで

主人公の父親が亡くなったところから、この物語は始まる。
「がんばれ!」と死期迫る父親にかけられた最期の言葉。
「がんばらなくていい」と頑張り過ぎた父の生き様を否定する母親。
両極端な言葉の間で揺れ動く主人公。

おいおい、この話はどうなっちゃうんだ?
まるで重い家族ドラマの冒頭やん。
しかし、児童書らしからぬ展開はここまで。

主人公が父親の死をきっかけに小学校を転校。
そこで「びりっかすの神さま」に出会ってから、児童書らしいファンタジーな世界が展開される。
正直なところ「神さま」というネーミングはじゃっかん違和感を感じた。
物語中の描写からして「びりっかす妖怪」が適当なような・・・。

最初のうち、「びりっかすの神さま」が見えるのは主人公だけだったのが、徐々に見える子どもが増えていくわけだが、これはイコール、主人公の友達が増えていくことになる。
転校生の主人公がクラスに馴染んでいく(というよりクラスの方が変わっていく?)過程が、なんとも愉快だった。

物語の終盤は小学校の運動会が舞台となる。
これを読み聞かせた時、息子もちょうど運動会前の時期だったこともあり、オーバーラップするところがあったのか、息子自身も楽しんでいたようだ。

児童書といえども侮るなかれ。こいつはなかなか感動的な物語だった。

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