パッション (映画 )

「紀元前のエルサレム。
弟子のユダに裏切られたイエスは、司祭達の手に捕らえられる。
自分を神の子と言うイエスを疎ましく思っていた大司祭は、彼の処罰をローマ帝国総督に求める。
大司祭に扇動された民衆に圧され、総督はイエスを十字架の刑に処することに…。」

体調を崩して会社を休んだ昨日、この映画を観ました。
明らかにミステイク!
一気に体調が悪化しちゃいました(^^;)

イエスを題材にした作品なんだけど、実際描かれているのは、ユダの裏切りで捕らえられてからゴルゴタの丘で十字架に晒されるまでの12時間のみ。
つまり、ここに登場するイエスは延々拷問を受け続ける姿のみ。

またその拷問のシーンが凄まじいのなんのって(^^;)
ムチ打ちの刑では、絶え間なくムチが打ち続けられ、イエスの体は血まみれに。
これで終わりかと思ったら、次は鉤爪の付いたムチで打ち始める。
鉤爪で皮膚は剥がれ、血が辺り一面に飛び散る。
背中に打つ場所がなくなったら、次は仰向けにさせられ…。
もう、ここまで来たらスプラッタムービー。

こんなシーンが延々2時間半続きます。
途中で止めればいいのに、見続けるσ(^^)
決してSでもMでもないんですよ。
世界中でヒットした映画なんだから、きっとどこかに救いがあるはず、と期待し続け観たわけですが…残念ながら救いなどはどこにもなく、徹底した暴力と、逃げ場のない苦痛の連続で終わりました。

♪ゴルゴタの丘に稲妻走る〜約束の日を待ちわびて〜♪
Masquarade Love」でも歌われている、ゴルゴタの丘のシーンでこの映画はラストを迎えるんですが、ここで息絶えるイエスとともに観ているσ(^^)まで苦痛から解放された気分に。

監督のメル・ギブソンは、私財を投じてまでこの作品に挑んだようですが、一体何を訴えたかったんでしょう?
イエスが背負った苦痛を再現?

キリスト教徒ならまた違った見方ができるんでしょうが、その教えに触れたこともない無宗教の人間(うちの家系は浄土真宗らしいけど)に、この映画で描かれた苦痛に意味を見いだす術もなく、と言うのが正直なところでないでしょうか。

口直しにって訳ではないですが、このあと田中麗奈主演の「ドラッグストア・ガール」を観ました。
緩〜くて、軽〜い内容だったので、重く沈んだ気持ちをいい感じで中和してくれました。
って言うか、ビデオなんか観てないで、布団に入って寝てなきゃいけないんだけど(^^;ゞ。

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