キングダム・オブ・ヘブン (映画 )

「12世紀。
青年バリアンはフランスの小さな村で鍛冶屋を営んでいた。
ある日、村に騎士団が現れる。
騎士団のリーダ、ゴッドフリーはバリアンが自分の息子であることを告げ、共に十字軍としてエルサレムへ行こうと誘う。
突然の父の出現に戸惑いを隠せないバリアンは、ゴッドフリーの誘いを一度は断るのだが…。」

この時期に十字軍ネタとなると、どうしても中近東問題と絡めて鑑賞してしまう。
監督のリドリー・スコットもそのことを狙ったのだろう。
1000年も前の争いが今もなお続いていることにぞっとする。
無宗教の国に生まれ育ったためか、こういう問題の根元がいまいち理解できない。
大義名分の下に血を流すなんて…。

主人公バリアンは、当初イスラム教徒との共生を信条とするものの、最終的には彼らと戦う道を選ぶ。
エルサレムでの決戦直前、主人公バリアンは大勢のキリスト教徒を前に士気を高めるための演説をうつシーンがある。
映画としては観る者の気持ちをも高揚させるシーンなのだろうが、主人公バリアンの姿にブッシュ大統領がかぶり、正直興ざめしてしまった。

「グラデュエータ」から始まり「キング・アーサー」や「トロイ」などなど、スペクタクルな歴史大作がここのところ続いた。
CG技術の進歩もあり、どの作品も群衆シーンや戦闘シーンにチープさはまったくなくなった。
ただ、一方で何でもありになってしまい、以前ほど手に汗握ることがなくなったのも事実…歳のせいか?

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