2016年1月23日
映画「ルートヴィヒ」を観て
年末からALFEEのニューアルバム「三位一体」をヘビーローテーション。
「或いはノイシュバンシュタイン城の伝言」つながりで、昔観た「ルートヴィヒ」を見直そうと思い、ネットのDVDレンタルショップめぐるもどこにもない。
挙げ句の果ては、地元のBOOK OFFで物色するも、結局見つからず。
ヤフオクをのぞいてみると、お目当ての「ルートヴィヒ」のDVDが出品されていたものの、なんと出品価格が1万円(+_+)
σ(^^)が探していたのはルキノ・ヴィスコンティ監督によるもので、ググってみても、決してマイナーな作品ではなく、名画に入る部類の作品だ。
ネット配信やDVDレンタル盛んな昨今であっても、こう言う名画が埋もれて、入手困難になるんだなぁ、と感じた今日この頃だったりする。
ヴィスコンティ監督の「ルートヴィヒ」は1970年代公開だが、近年にも映画化されていたらしく、ネット配信されていたので今回はこちらを鑑賞した。
ワーグナー生誕200年を記念しての作品だったようだが、まあかもなく不可もなし、と言ったところだった。
貴族生活の煌びやかさもないし、スケール感も皆無。
狂王ルートヴィヒに一切妖艶さもなく(こちらはあえて狙ったのかもしれないが)、歴史物によくある史実をなぞるだけの作りで、ドラマ性に欠けていたように思う。
この話、夢想家が国のトップになった時の不幸をまざまざと描いてるわけだが、今回改めて見て、国王以上に彼に治められた国民の方が不幸だよなあ、と思った。
プロイセンからの侵攻が進む中、芸術や音楽が平和をもたらすなどと唱え、ルートヴィヒが動員令を拒否した結果、多くの兵士のを死に追いやった辺り、昨今の日本とオーバーラップした。平和ボケの代償は大きい。