ホテル・ルワンダ (映画 )
「1994年、アフリカのルワンダ共和国。
フツ族とツチ族との内戦が終息し、しばらく穏やかな時期が続いていた。
しかし、新たな和平合意締結直後、フツ族である大統領が何者かに暗殺される。
これを機にフツ族過激派によるツチ族への襲撃が始まった。
4つ星ホテル「ミル・コリン」の支配人ポールは自らはフツ族であるものの、ツチ族である妻と子供たちがいた。
フツ族による殺戮から守るため、「ミル・コリン」で家族と隣人のツチ族家族をかくまうことに。
ポールはホテルの仕事で築いた人脈を活用し、家族とホテルを守ることに奔走するが、そんなポールを頼って多くのツチ族がホテルに押し寄せる。
外資系ホテルと言うことで、最初はフツ族過激派も手を出せずにいたのだが…。」
いや〜、やっと見れました「ホテル・ルワンダ」。
σ(^^)がチェックしている映画レビューのメルマガやサイトで、1月の公開以降、スゴク話題になっていたから、むちゃくちゃ見たかったんですわ。
ただ全国配給作品じゃないってことで、金沢での公開は約6ヶ月遅れ。
もう首を長〜くして待っていました。
評判どおり衝撃的な作品でした。
この話が実話であり、そしてつい十数年前に起きていたことを考えるとより一層。
こういう映画を観ると、ほんと日本って平和だなぁ、といつも思ってしまう。
劇中、大虐殺の場面を撮影した白人カメラマンが主人公ポールに言った「世界の人々はあの映像を見て──“怖いね”と言うだけでディナーを続ける。」と言う言葉が、σ(^^)の心に突き刺さった。
南アフリカ共和国のアパルトヘイトを描いた「遠い夜明け」、カンボジアのクメール・ルージュの大虐殺を描いた「キリング・フィールド」を見た時も同じように衝撃を受けたが、その後、σ(^^)自身何かをしたわけでもないし、カメラマンの言うとおり普段通りの生活を送ってきたわけで。
でも、σ(^^)のような一般的なのんき日本人に一体何ができるんだろ?
う〜ん…。
映画を通して、この大虐殺に対する欧米諸国の無関心さが描かれていたけど、フツ族とツチ族の亀裂を作り出したのは他でもない彼らだったらしい。
「ホテル・ルワンダ」のオフィシャルサイトによれば、第一次世界大戦後、この国を支配したベルギーは統治政策のため、その容姿からツチ族やフツ族に独断で分類し、IDカードまで発行したとか。
なんちゅう政策や(--;)
そんな欧米諸国は、大虐殺を受けてルワンダから自国民だけを退去させると言う理不尽な決定をする。
国外退去の日、ツチ族の孤児とともに国外退去しようと「ミル・コリン」を訪れた孤児院の職員だが、国連軍は外国人である職員だけを国外退去させる。
そんな国連軍の理不尽な行動に動せず、ポールは孤児達をホテルへ招き入れる。
普通の宿泊客同様に「お世話いたします」とホテルに案内するポールの姿に思わずウルウルしてしまった(T_T)
主人公ポールもすごいが、国連軍のオリバー大佐や赤十字のアーチャーもすごい人たちだ。
家族を守るポールに対し、オリバー大佐やアーチャーの献身的な行動を支えていたのは何だったんだろう?
母国でもなく、家族でもない人たちを命がけで守るなんて、並大抵のことじゃできないと思う。
そう言えば「ミル・コリン」の本社社長役にジャン・レノが出演していた。
でも、ラストのスタッフロールに名前が載ってなかったんだよね。
彼ほどの大スターがなぜ?
もしかして、ノーギャラ出演か?