映画「クィーン」を観て
2011年6月10日
先日、NHK-BSプレミアムでやってた「クィーン」を観た。
公開自体は2007年。
主演のヘレン・ミレンがアカデミー主演女優賞を受賞したこともあり、気になってはいたのだが、4年越しの観賞となった。
ざっとしたあらすじはこんな感じ。
1997年8月31日、ダイアナ元皇太子妃が自動車事故で亡くなり、英国中にが悲しみに暮れる。
これを機にメディアは、ダイアナ元皇太子妃と確執のあった王室へのバッシングを始める。
英国王室始まって以来の危機に、エリザベス女王は…。
あらすじだけ書いちゃうと、歴史的事件の真相をサスペンスタッチで描いた映画を想像しちゃいそうだが…σ(^^)がそう…実際は至って単調なストーリー。
緊迫感漂う…とか、手に汗握る…みたいなことは一切無し。
非常にコンパクトにまとまった映画です。
言われなければ、BBC作成のテレビドラマ?と思わずにはいられない出来です。
ただ、興味深かったのは、王室と政府と国民の関係。
日本にも皇室があり、近いものがあるんだけど、何かが違う。
この三者の力関係かなぁ。
低俗なメディアとそれにまんまと踊らされてる国民、と言う点ではイギリスも日本も同じ(^-^;)
ただ、英国王室の露出度はかなりのものなのかなぁ、と思った。
中世とは異なり、力を失った王室が生きる道は、タレントのごとく国民の前で歌って踊らなければいけない、と言う思いを王室全体が背負ってるような感じ。
そして、そんな王室にもの申す政府。
ここら辺も日本と違うよなぁ。
まだ在位する女王をネタに映画を作ってしまう英国映画会もスゴイが、それに「待った」を掛けなかった英国王室もスゴイよなぁ。