2016年12月9日
映画「ロブスター」を観て
気が滅入ってるときに、気晴らしにと思ってみたら、さらに気が滅入ってしまった映画。
ストーリーはかなり荒唐無稽だ。
独身は犯罪。ひとりで町を歩いていると、独身でないかと疑われ、警察に職務質問されるという世界。
では、独身の場合どうなるかと言うと、あるホテルに 軟禁され、 パートナー 探しを強要される。期日までにパートナーが見つからない場合 ・・・処刑?ではなく、希望する動物に変えられてしまうのだ。訳わからん(^_^;
タイトルの「ロブスター」は、主人公が希望した動物 。変なヤツ。
ある意味、コメディにもなりそうな題材を、この映画は、おもっきり真面目に、そして暗いトーンの映像で描かれるものだから、こちらも必然的に気が重くなってくる。
端から見ると、全く持ってバカバカしいことでも、中にいる人はそれに抗うことができず、ただ耐えるだけって、こと日常にもあるわけで。人間というか、社会を構成していきていく動物の悲しい性を、再認識させられた。
σ(^ ^)が動物に変えられるなら・・・動物より植物がいいかな。樹齢何千年とかなる 木とか。そうやって、せかせかした人間の歴史をボケーッと眺める。樹齢数年で切られたり、焼かれたりされる可能性はあるけど(^_^;