ネバーランド (映画 )
「20世紀初頭の英国。
劇作家バリは、公園での創作活動を日課としていた。
いつものように公園へ行くと若き未亡人シルビアとその子供たちと出会う。
ほどなくバリと子供たちは仲良くなるが、ただ一人、三男のピータだけは彼に心を開こうとしなかった。
バリは、子供たちとの交流の中から、新作を構想し始める」
名作『ピーターパン』誕生秘話を描いた映画。
でも『ピーターパン』自体のストーリーがよく分かっていないσ(^^)
ディズニーのあのイラストしか思い浮かばないし。
子供向けの物語かと思っていたんだけど、この映画を観るかぎり結構奥深いのかも?と思った。
主演はジョニー・デップ。
以前は、無精ひげを生やし、ちょっと陰のある役ばかりだったけど、最近はいろいろな役をこなしている。
昨年の「チャーリーとチョコレート工場」ではウィリー・ウォンカと言う風変わりな役を、「パイレーツ・オブ・カリビアン」では三枚目のジャック船長を演じていた。
どれも「本当にジョニー・デップ?」と言うぐらいの演技を見せていた。
そして今回の「ネバーランド」の役は英国紳士。
こちらもなかなかの好演。
ジョニー・デップには似つかわしくないぐらい、子供好きな紳士を演じていた。
彼の幅広い演技力を痛感させられる作品かも。
ジョニー・デップ演じるバリは、子供たちに「信じろ!信じれば、不可能なことだって可能になる」と助言する。
その言葉を受け、子供たちは凧揚げや、劇の創作を成し遂げる。
一方でバリは、叶うはずもない願いを固持するシルビアをいさめようとする。
子供には夢を信じろと言い、大人には夢を諦めろと言う…大人なら誰しも持っているこの理不尽な側面。
この映画、『ピーターパン』という一見子供向けのおとぎ話を介して、大人の理不尽さを描いていたところが印象に残った。
まぁ、30代ともなると「夢を信じろ!」と言われても、胡散臭く感じちゃうし、そんな呪文で心が高揚するのは若い時だけ(^-^;)
理不尽と言うより、効率的な切り替えなのかも。