2013年12月29日
映画「洋菓子店コアンドル」を観て
2011年公開された作品。
田舎から上京してきた主人公。
そんな主人公を支えるもの、敬遠するもの、過去に傷を持つもの。
主人公の直情径行な性格がやがて周りの人たちに影響を与え・・・。
まさにセオリーどおりのストーリー。
そんな先の読める展開ではあるものの、主人公を演じる蒼井優のはまりぶりと、人物の心情を味わい深く描写する映像のおかげで、単純明快な作品を見応えのあるものに昇華していた。
あまりに味のある映像だったので、この作品の監督、深川栄洋ってどんな作品撮ってるんだろう?と調べたところ、残念ながら観たことのあるもの、知ってるものがなかった・・・いや、ひとつだけ知ってるものがあった。
「神様のカルテ」。
宮崎あおい主演だがこれは観ていない。
と言うもの、本作の長めの予告らしきものを観たとき、薄っぺらいと言うか、テレビっぽさを感じ、鑑賞する気が失せたためだ。
とても同じ監督の作品とは思えなかったのだが・・・予告の編集が悪かったのか? 機会があれば、一度観てみることにしよう。
江口洋介演じる伝説のパティシエ。
彼が何故、厨房に立たなくなったのか?
これもありがちなのだが、仕事が招いた家族の不幸。
家族を失う朝の回想シーンが度々挿入されるのだが、彼の娘が自分の息子と同じくらいだったせいか、そのシーンの度にウルウル…>_<…
交通事故のシーンは直視できなかったなぁ。
子を持つ親にはグッとくるエピソード。
少女の成長ストーリーとしては、ありがちではあるものの、全体として良くまとまっていて、なかなかの良作だったと思う。