アルバム「三位一体」を聴いて
ALFEEから、5年9か月ぶりのクリスマスプレゼントだ。
「新世界-Neo Universe-」から空いた時間はさほど長く感じなかったのは、自分の歳のせいか?
その間もライブは継続していたし、「ALFEE Get Request」のようなセルフカバーアルバムも出していて、ファンとしては話題に事欠かなかったこともあるのかもしれない。
聴き始めて数日経つが、全体としてコンパクトにまとまった良いアルバムだと思っている。
前作「新世界-Neo Universe-」の荘厳華麗なサウンドも良いが、今回の「三位一体」のようなアルバムも嫌いではない。
むしろ、この歳になると、聴き終わった後に体力を消耗するアルバムより(笑)、後者の方に好みが移りつつある。
収録曲も、ごった煮と言った様相で、聴いていて楽しい。
雰囲気的にはアルバム「JURNEY」に似た印象か。
2003年リリースのアルバム「Going My Way」を聴いたとき、「ああ、ALFEEサウンドも行き着いたかな」と思ったものだ。
一つ一つはいい曲なのだが、どこかかわり映えのしない、予定調和的な曲作りの印象を受けたのだ。
それが悪いわけではない。
40年もキャリアがあれば、当然サウンドは成熟し、そんなサウンドにファンはこの上ない安心感を感じるものだ。
しかし、今回のアルバム、GSサウンドという新しいアイテムを振りかざし、今までにないALFEEが体現されていた。
ALFEEサウンドはまだ行き着いていない、と考えが変わった。
新しいアイテムというのは語弊がある。
GSサウンドの要素はこれまでも持ち合わせていたのだが、ここまであからさまに、そして全面に押し出したのは初めてではないだろうか。
メインボーカルを1曲中で3人で回す、スイッチボーカル部分がアルバムのセールスポイントとしているようだが、σ(^^)的にはこれまでとはひと味違ったメロディラインが結構お気に入りだったりする。
長年、ALFEEを聴いていると高見沢なら次はこう来るな、と言うのはある程度予想がつくのだが、今回の収録曲ではことごとく裏切られている。
嬉しい裏切りだ。
長々と書き連ねてしまったが、要はこのアルバム、年越しでヘビーローテーション必至であることは間違いない。