2018年4月14日
映画「ブルックリン」を観て
時は1950年代。
時代は第2次世界大戦から東西冷戦時代へ移行。
西側の主導権はアメリカが握り、どの国よりも豊かで反映していた頃だ。
そんなアメリカと比較し、明らかに遅れていたアイルランド。
そこで生まれ育った、内気な少女が主人公。
閉塞的な故郷を飛び出し、時代を先をゆくアメリカに移り、成長していく、というのが本作のストーリー。
アメリカにひとり移り住んだ当初、「帰りたい、帰りたい」と連呼する主人公。
大丈夫か?と思わせるものの、彼女の周りはとにかくいい人たちばかり。
そんな周囲の温かさに支えながら、主人公は立派な女性へと成長していくわけだな。
ここのところ、ひねくれた作品ばかり観ていたせいか、こういう「いい人」たちばかりが登場する作品を観るとホッとさせられる。
いい人・・・ただひとりを除けば。
映画の冒頭、主人公のバイト先の嫌味な女主人が登場する。
そして、映画の終盤、アメリカから一時帰国した主人公はこの女主人と再会。
このとき、女主人に対峙する主人公の姿が、なんとも勇ましかった。
女主人は、主人公の成長のベンチマークだったわけだ。