映画「ヤング・アダルト・ニューヨーク」を観て

40代の中年夫婦と、20代の若年夫婦の交流を描いたストーリー。

こう書くと不倫を匂わせそうですが、その要素はなし。

わずかにあるけど、ニアミス程度のもの。

主題は、中堅と新人の下剋上といったところか。

アダルト夫はドキュメンタリー映画の監督をし、8年がかりの新作がいまだに完成せず、手をこまねいている日々。

一方、ヤング夫もドキュメンタリー映画の監督を目指し、作品のアイディアをあれこれねっている日々。

 

二回りも違う両夫婦のコントラストがなんとも面白い。

スマホやネットに依存しているのは、ヤングカップルではなく、アダルトカップルだったりする。

ヤングカップルはといえば、音楽はレコード、映像はYouTubeではなくVTR、写すのはブラウン管テレビと、古いもので囲まれた生活を送っている。

アダルト夫とっては、リアルタイムに慣れ親しんだアイテムばかり。

そういうわけで、二人のあっという間に意気投合する。

まぁ、アダルト派に属するσ(^^)としても、こういう若造がいると、意気投合するだろうなぁ。

 

最初のうちは交流を楽しんでいた両者だったが・・・・。

若手のほとばしるエネルギーを前に、中堅の哀愁を感じずにいられない終盤を迎える。

まぁ、そんな哀愁も含め、年を重ねることに愛おしさを味わえた作品だった。

 

 

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u1kuni
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