2018年9月17日
映画「ヤング・アダルト・ニューヨーク」を観て
40代の中年夫婦と、20代の若年夫婦の交流を描いたストーリー。
こう書くと不倫を匂わせそうですが、その要素はなし。
わずかにあるけど、ニアミス程度のもの。
主題は、中堅と新人の下剋上といったところか。
アダルト夫はドキュメンタリー映画の監督をし、8年がかりの新作がいまだに完成せず、手をこまねいている日々。
一方、ヤング夫もドキュメンタリー映画の監督を目指し、作品のアイディアをあれこれねっている日々。
二回りも違う両夫婦のコントラストがなんとも面白い。
スマホやネットに依存しているのは、ヤングカップルではなく、アダルトカップルだったりする。
ヤングカップルはといえば、音楽はレコード、映像はYouTubeではなくVTR、写すのはブラウン管テレビと、古いもので囲まれた生活を送っている。
アダルト夫とっては、リアルタイムに慣れ親しんだアイテムばかり。
そういうわけで、二人のあっという間に意気投合する。
まぁ、アダルト派に属するσ(^^)としても、こういう若造がいると、意気投合するだろうなぁ。
最初のうちは交流を楽しんでいた両者だったが・・・・。
若手のほとばしるエネルギーを前に、中堅の哀愁を感じずにいられない終盤を迎える。
まぁ、そんな哀愁も含め、年を重ねることに愛おしさを味わえた作品だった。