NHKドラマ 白洲次郎 (映画 )
NHKドラマ 白洲次郎
やっと最終話に第3話が放映された。
第1話、第2話放映が3月ぐらいだったから、結果的にドラマ完結までに半年を要した。
吉田茂演じる原田芳雄の病気が原因らしい。
たしかに原田芳雄はハマリ役だったから、代役は無理だったろう。
白洲次郎…名前だけは聞いたことはあったが、その詳細はまったく知らなかった。
戦後、何かやったらしいダンディなおじさん、と言うぐらいの認識。
占領を背負った男、か…白洲次郎を言い表すのにはぴったりのネーミングだ。
敗戦後、日本は米国の言われるがまま復興をすすめた印象をもっていたのが、このドラマを観て、自分の無知さに愕然とした。
日本のアイデンティティを損なうことなく、そして、その将来を見据え奔走する人々の存在。
白洲ばかりでなく、彼を取り巻く人たちも、彼と対立する人たちも。
「日本のラスプーチン」などと、短絡的な思考で野次だけ飛ばすやからも居たようだが、これはいつの世も同じか。
せっかく歴史という授業があるのに、戦前戦後部分が希薄なのはどうしたことか?
武将など歴史ロマンばかり教えず、学ぶべきことの多いこの時期に時間を割くべきと思うが…。
いや、試験のための今の教育の下では、そぐわないのかもしれないな。
それにしても濃い映像のテレビドラマだった。
「ハゲタカ」以来、NHKはドラマにかなり注力しているような気がする。
テレビの底力を見せつけられたような気がする。
いや、民放じゃ無理だろうな。
白洲次郎を演じた伊勢谷友介は現在33歳。
う〜ん、全然年下には見えない(^^;
鬼気迫る演技だったなぁ。
33歳と言う年齢を考えると、とんでもない俳優がでてきたと思う。
彼を観るのは「黄金の草原」「キャシャーン」「ハチミツとクローバ」と今回が4作目。
風貌やその演技のせいか、先の3作では劇中浮いた印象を受けたが、本作でやっと彼にあった役がめぐって来たように思う。
今後が楽しみだ。
次回大河ドラマは坂本竜馬らしいが、伊勢谷友介を竜馬役にした方がヨカッタのでは?