映画「疑惑のチャンピオン」を観て

先週末は憂鬱になる作品を2連チャンで鑑賞し、どんよりした気分で今週を迎えた(笑)
その1つ目が本作。

ロードレースの世界最高峰と呼ばれる「ツール・ド・フランス」で、7連覇という偉業を成し遂げたランス・アームストロング選手を主人公とした作品だ。
爽快なレースシーンで映画は始まる。
こんな山道を、このスピードで走りてぇ~っと思わせる、臨場感のある映像だ。
しかし、こんな気持ちのいいレースシーンは最初だけ。
それも、この作品の本題は、ランス選手の10年間に渡るドーピング行為なのだから。

10年間も隠し通したなんて・・・唖然とする期間だが、決してバレてなかったわけではないようだ。
不審がる同僚やライバルを脅し、検査で陽性がでれば協会を金で黙らせる。
ドーピングスクープをぶちまけた新聞社に対しては、裁判で徹底抗戦する。
この作品を観る限り、やりたい放題の悪者ぶりである。

しかし複雑なのは、優勝で得た資金の大部分を、ランス選手はガン患者を支援する慈善活動に提供していたこと。
彼は、プロ転向後に精巣ガンとなり、一時は選手生命ばかりでなく生命そのものも危うい時期を過ごしたのだ。
ガンを克服し、連覇を続ける彼の姿は、がん患者にとってヒーローであり、気持ちが救われた人も多くいたと思う。
実際、劇中でもそういう人たちが登場している。

ドーピング行為は違法行為であり、正義か悪かと問われれば、答えは決まっている。
しかし、なにか釈然としないものが、鑑賞後、心に残った。

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