クジラの島の少女 (映画 )

若者の都会への傾倒は全世界共通のようだ。
飽食と退廃の甘いささやきが、自然豊かなニュージーランドのとある村まで蝕みつつあるとは・・・。

クジラに乗った勇者バイケアがこの島にたどり着いたのが一族の始まりという伝説を語り継ぐマオリ族。
マオリ族の族長は、勇者バイケアの再来を待ち望んでいるものの、二人の息子たちはその期待に応えてはくれなかった。
長男に双子の子供が誕生するも、出産まもなく弟は命を落とし、姉バイケアだけが残される。
マオリ族の後継は代々男子と決められているため、族長はそんな彼女を遠ざける。
自分の子孫を見限った族長は、村の男子を集め、後継者養成学校を開校するが…。

美しいニュージーランドの浜辺の風景の中、物語はゆっくりとそして淡々と展開していく。
ニュージーランドとドイツの合作ということもあって、ハリウッド映画のような派手さはない。
この映画でもっとも目を見張ったのは、主人公である少女バイケアを演じたケイシャ・キャッスル=ヒューズの演技。
ニュージーランド生まれの彼女は、この映画がデビュー作。
実際、マオリ族の血をひいているとのこと。
ややもすれば飽きてしまいそうな、スローテンポのストーリー展開の中、彼女の演技でついつい引き込まれていった。
この作品で、2003年のアカデミー主演女優賞にもノミネートされた彼女の演技を見るだけでも、この作品は一見の価値ありと思う。

ただ、個人的にはあのハッピーエンドは、ちょっと受け入れがたい。
カリスマの誕生で、何もかもが解決するってのは夢物語すぎるような・・・。
原作では、この点は丁寧に描かれてるのかな?

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