映画「バルフィ! 人生に唄えば」を観て

インド映画恐るべし!
インド映画を観るたび、この言葉を書き記してるような気がする。
σ(^^)のチョイスが良いのか?それともインド映画自体が良作揃いなのか?

画がキレイ、ストーリーが秀悦、そして登場人物が魅力的。
この三拍子がそろう作品には、そうそうお目にかかれない。
2016年個人的アカデミー賞の最有力候補だ。
とは言っても日本での劇場公開は2014年なのだが。

カメラワークがとにかく印象的だ。
映画は、現代と1970年代を行き来するのだが、1970年代のシーンはなんともノスタルジックな色合い。
もちろん、インドらしい色も残しつつ。
当時のインドを知る由も無い日本人のσ(^^)でさえ、昔懐かしい印象を受けた。
主人公バルフィとマドンナ的存在のシュルティとが街中で再会するシーン、あの窓ガラス越しのアングルにはノックアウトさせられた。
そんな素晴らしいシーンてんこ盛りの作品なのだ。

基本はラブストーリーだが、途中、誘拐事件というサスペンス的な要素も織り交ぜられ、さらに現代と過去をシーンを行きつ戻りつさせることで、ドラマをより深いものにさせている点もグッド!
聾唖のバルフィは劇中、手話で会話するわけだが、映画はあえてこれに字幕を付けていない。
でも、わかるんです。
シュルティへのプロポーズを断念し、彼女にやるせない思いをバルフィが爆発させるシーンがある。
普段は温厚なバルフィが唯一感情を高ぶらせるシーンだ。
手話で彼女を責めるシーンが延々とつづく。もちろん字幕はなし。
でも、わかるんです。彼の気持ちが。

聾唖と言う障害をもちながら、バルフィはとにかく能天気な性格。
加えて、他人を楽しませたいという気持ちも人一倍で、チャップリンを思わせるようなユーモラスな行動を各シーンで展開する。
大爆笑というわけでは無いが、思わずニッコリさせられる。
コメディ的な要素もこの映画には備わっているのだ。

ラブストーリー、サスペンス、コメディを一度に楽しみたい方に是非オススメする(笑)

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u1kuni
  • u1kuni

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