絵本「くものすおやぶん とりものちょう」
2022年1月7日
著者:秋山あゆ子
「明日はむし街の春祭り。
いつものように蜘蛛の巣親分が街の見回りをしていると、春祭り用のお菓子を準備している「ありがた屋」に呼び止められる。
蔵にあるお菓子を全て盗む、との予告状を受け取ったらしい。
親分は蔵全体に蜘蛛の巣を張り、夜通し見張ることにするのだが・・・。」
ちょっと毛色の違う絵本だ。
舞台は江戸時代っぽいが、登場人物はみな虫。
主人公の岡っ引きは蜘蛛。そして盗人は蛾ときている。
昔懐かしい銭形平次を思わせる構成だが、岡っ引きが投げるのは銭ではなく、もちろん蜘蛛の巣。
スパイダーマンよろしく、蜘蛛の巣を巧みに操り、盗人を追い詰める。
文章も時代劇風となっている。
今はすっかりなくなったが、昔の時代劇を思い出し、べらんめい口調で読み聞かせると、なかなかリズム感がついて子供も面白がること間違いなし😁