綴り字のシーズン (映画 )
2007年6月28日
「カリフォルニアで幸せに暮らすナウマン家。
父ソールは大学で宗教学を教え、母ミリアムも科学者として研究に打ち込んでいた。
学業優秀な長男のアーロンは、父の期待を一心に受けていた。
幼い妹イライザは、そんな兄を羨ましく思いつつ、父との距離感を感じていた。
ある日、イライザが校内のスペリングコンテストに優勝し、父ソールが大喜びするのだが…。」
意味深なタイトルにつられ鑑賞。
綴り字…なんのことはないスペリングのこと。
スペリングコンテストがお話の題材。
あんまり聴き慣れないコンテストだけど、アメリカじゃ知名度のある大会らしい。
日本で言う漢字検定みないなものか。
それにしてもエライ地味な題材、これで2時間持つのか?と思いきや、話は意外な展開を見せる。
サスペンステイストな家族崩壊へお話は急展開。
う〜ん、かなり意表をつかれた。
家族と本音で向き合わない父親、そして離れていく妻と息子…。
ありがちな展開をスペリングコンテストと言う舞台とうまくブレンドしている。
かなり引き込まれてしまった。
が、しかし…ブレンドはされているものの、お互い関連性があるわけでもなく、なんとなく取って付けた感じは否めない。
終盤、父ソールが娘の特殊な能力を垣間見、興奮するシーンがある。
が、なんのことやら全然分からない。
あの分厚い本は一体何?イライザが痙攣した理由は?
たぶん、宗教的なバックグランドがあれば、この作品が言わんとすることを汲み取ることができたんだろう。
あの終わり方は、無宗教なσ(^^)にとって安直な終わり方にしか見えなかった。