書籍「眠れなくなるほどおもしろい睡眠の話」を読んで
ちょっと前の話だが、小3の息子が夏休みの自由研究で「魚が眠るのか?」をテーマにした。
夏休みが始まって早々、図書館へ行き、息子と関連しそうな本を借り漁ったのだが、小学生でもわかるレベルの本ばかりだったせいか、研究レポートを書けるような情報は載っていなかった。
「魚は眠るのか?」
素朴な疑問だが、意外に奥深いのだ。
学校ではネット検索もOKとされていたようだが、σ(^^)的にはNG。
小学生の頃からコピペ習慣を植え付けちゃダメだろう、と。
そこで購入したのがこの「眠れなくほどおもしろい睡眠の話」だ。
釣りタイトルっぽいのが、ちょっとなんだが、内容はなかなか興味深いものだった。
動物を対象にした過去の睡眠実験レポートを紹介しながら、人間にとって睡眠とは?というところに話は展開。
睡眠という、あまりスポットがあたらない切り口で、生命の進化を語られていく。
当初の読書の目的から逸脱し、なんだか生命の40億年の一大叙事詩のようなものに思いを馳せてしまった。
「魚は眠るのか?」
結論としては眠るとのこと。
脳という器官は、その複雑さゆえ、活動を停止させメンテする必要性があるらしい。
それが睡眠なのだ。
脳を持つ生き物は等しく眠る。
そして、脳とまではいかなくとも、それに似た神経細胞を持つ、線虫も寝ているのかも?とのこと。
ただ、その眠り方は生き物それぞれで異なり、人間のようにまとまった時間、じっくり眠るものは特殊らしい。
脳の半分だけを眠らせるイルカ、飛びながら眠る渡り鳥などなど。
著者自身、イルカの睡眠実験に長年携わったこともあり、特にイルカの睡眠について多くのページを割いている。
本書で得た知識を小3の息子に説明して聞かせたが、あまり感動がなかったようだ^^;
まぁ、小学生には難しいわな。
ということで、自由研究の結論は、本書をベースにパパが下書きしたことは、ここだけの話ということで。