映画「gifted/ギフテッド」を観て

子役に「やられてしまった」という作品はいくつかあるが、本作もそれに名を連ねてもいい、いい作品だった。

主人公は、パパと娘・・・と思いきや叔父と姪。

この娘、口が達者で、授業では悪態をつき、同世代の子たちの輪にも入らない、小生意気な小娘。

だが、ストーリーが進むにつれ、むちゃくちゃキュートに見えてくる。

 

有能な数学者だった母の遺伝子を継ぎ、7歳でありながら平方根やら微分方程式やらを理解する天才少女。

そんな彼女の才能が発端となり、普通の子に育てたい叔父と、英才教育を受けさせたい祖母との間で対立が生じ、映画はまさかの法廷劇へ。

鑑賞するものの目には明らかに悪者の祖母だが、法廷尋問での口弁はむちゃ圧巻だった。

このばあちゃん、すげぇ~。

 

結局、裁判は和解に持ち込まれるものの、二人の慎ましい生活を観てきた者にとってはまったく納得できない条件。

論理的には両者の中道をとってはいるが、やはり理屈だけでは解決できないこともあるのだ。

子どもの預かり知らないところで、大人たちに自分の生活が決められてしまう、という理不尽さを否応なく感じた場面だった。

そして、その和解案が実行される日・・・涙涙涙の場面である。

しかし、そのあと、もう一波乱あるわけだが、そこは観てのお楽しみ、ということで。

 

 

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