書籍「天路の旅人」を読んで

「著者史上最長・・・」との帯書きがあるとおりかなり分厚いハードカバーだ。
沢木耕太郎の新作ということで勇んで本屋で探したが、この分厚さを目にしたときはさすがに身じろいだ。
元来遅読家である。
果たして読破できるだろうか?と躊躇してしまったのだ。

しかし、それは無用な心配だった。
やはり沢木耕太郎の文章は、自分の身にすっと溶け込んでくる。
あれよあれよと言う間に読破してしまった。

第二次世界大戦中、密偵として中国、インドに潜入した男の話だ。
もちろんノンフィクション。
生まれる前の話だが、遥か昔という訳でもない。
かろうじて地続き感のある時代だから、どの出来事もリアリティ感あふれている。
密偵であった西川氏とその家族と対話した現代のエピソードが冒頭と巻末に、本編は中国からインドへの潜入について綴られている。
とりわけ中国でのエピソードが強烈だった。
最近、異世界転生ものが流行っているようだが、ラマ僧としての修行の日々はまさに異世界そのもの😅

最近小説も読むようになったが、やはり紀行文はいい。
本書のように地理的隔たりばかりでなく、時間の隔たりが旅ともなるとなおさらだ。

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u1kuni
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