義経(2) (映画 )
先々週、源平最後の決戦、壇の浦の戦いが放映された。
ドラマのために造られたと思われる両水軍の舟の数々。
海上での演技と撮影。
大部分が海上ロケで、テレビドラマと言う枠組で見たら、かなり大がかりな回になってたかと思う。
ただ、稚拙な演出もところどころ見受けられ、総合的には65点と言ったところ。
そんな中でも阿部寛演じる平知盛の最期は見ごたえがあった。
平知盛のような人際目をひく役どころが姿を消すのは、正直寂しいところ。
あとは平幹二朗演じる後白河法皇、夏木マリ演じる丹後局の宮中組ぐらいかな、目をひかれる役どころは。
「義経」が面白さは、その勢力図の明確さかと思う。
戦国時代のような群雄割拠の時代ではなく、「義経」の時代は源氏と平家という二大勢力が日本を二分していた時代。
この源平の対抗に後白河法皇が入り、さらに物語を面白くしている。
一時、木曽義仲が台頭し、4つ巴の時期もあった。
倶利伽羅峠の戦いを終えた木曽義仲が平家を追いながら上洛する際、σ(^^)の地元を通ったんだけど、残念ながら「義経」ではこの点は省略されていた。
近所に流れる手取川は、木曽軍が手を取り合って渡ったことが名前の由来と伝えられてるぐらい、この地域には義仲伝説が多いんだけど。
ジャニーズのタッキーが源義経と言うことで、当初は不安なところもあったけど、蓋を開けてみるとなかなかのハマリ役。
義経の成長と共に、タッキーも成長してるって感じ。
でも、頂けないのが静御前を演じる石原さとみ。
あの大根演技には目も当てられない(^^;
正直なところ、義経の妹能子を演じるゴマキの方がマシ。
うつぼ役を演じる上戸彩とチェンジしてもらった方がヨカッタかも。
演技的には全く問題ないのだが、源頼朝演じる中井貴一もどうかと思う。
タッキーと中井貴一が兄弟ってのは無理があるでしょ。
実際、ドラマ上でも兄弟と言うより主従の関係にしか見えない。
源平合戦が終り、義経の絶頂期もここまで。
年末向けドラマは兄頼朝に追われる義経の逃避行となる。
さて、どういう最期を平泉で向かえるのか楽しみなところ。
後半で息切れしてしまう大河ドラマが多いから、尻ずぼみにならないかちょっと心配ではあるが…。