21グラム (映画 )
2006年6月29日
「心臓移植のためのドナーを待つポール。
夫と2人の娘たちと幸せな生活を送るクリスティーナ。
かつてのヤクザな生活から足を洗い、家族とともに慎ましい生活を送るジャック。
ある日、ジャックは仕事帰りに人身事故を起こしてしまう。
被害者はクリスティーナの夫。
クリスティーナの夫は即死し、彼の心臓はポールに移植されるのだが…。
」
心臓移植と言う先端医療がなければ、出会うことのなかった3人。
そして、心臓移植がなければ起こらなかった悲劇。
テーマはなかなか面白いんだけど、この時間を前後させた編集は一体!?
いわゆる北野映画チックな編集なんだけど、時間が交錯しすぎ。
この手の編集手法って流行みたいだが、ここまで来ると鑑賞後にはストレスしか残らない。
製作側の意図はなんだったんだろう?
σ(^^)なりに考えてみた。
ショーン・ペン演じるポールが病院のベッドで生死の境をさまよう場面が2回ある。
両場面は時間も場所(病院)も異なるのだが、ポールは同じようにベッドで意識朦朧の状態。
この映画は、生死の境をさまようポールの回想そのものであり、複雑な時間の交錯はそんなポールの朦朧とした意識を表現しているのかも…。
だから、なんなんだ、って言われそうだが(^-^;)。
シックな肌触りの映像だけが、心に残った作品だった。