ボーイング787登場! (飛行機 )


テレビのニュース等で報道されていたのでご存知の方もおられると思うが、
次世代双発ワイドボディー機、ボーイング787ドリームライナーが現地時間の
7月8日ボーイングエバレット工場(米国ワシントン州・シアトル)でロールアウトし、
そのベールがいよいよ明らかになった。

今、世界2大航空会社と呼ばれているのはご存知、米ボーイング社と仏エアバス社
である。こちらもニュースで流れていたので見られた方もいると思うが、一足先に
エアバス社は航空業界の常識を覆すとんでもない飛行機を作った。そう、2階建て
のA380である。作ったと言っても試作機が完成したばかりで、実際の航空各社
への引渡しに相当な遅れを生じているのが現状である。


話を元に戻して、今回のボーイング787。我々日本人にとって、いや日本企業
にとって非常に誇れる出来事なのである。実は飛行機と言うものは前述に出てきた
ボーイングエバレット工場で完成するのだが、ここはあくまで最終組み立て工場で
あって、各部品や素材、コンピュータ、主翼や胴体などを「世界各国の企業が、その
国で製造し出来上がったものをボーイング社に送る」そして、最終組み立てを、ここ
エバレットで行う。これが一連の流れである。余談だが、開発部品によっては車で
運ぶ事が可能のものもあれば、できない物もある。そこで陸・空・海、あらゆる
方法でここに集まる。ちなみに、ここエバレットはそうした搬入を可能にするため
専用の鉄道まである。


話がそれたが、では何故この787が日本企業に誇れる飛行機なのか。前述にある
通り、日本も重要な製造を割当てられているからである。実はこの787は全体の
35%と言う高い比率で日本のメーカーが携わっており、主翼の一部及び、付根の
胴体の一部を任されている。そして、787は複合材料を大量使用して機体重量を
大幅に軽量化した事が最大の特徴であり、実は複合材料の製造は日本が一番得意
とする分野でこの辺りがボーイング社に認められた、と言ったところだろう。
ちなみに、787に携わった企業は三菱重工業、川崎重工業、富士重工業である。


さてこの度のロールアウト、アメリカらしいと言うか、これ以上ないと言う日を選んだ。
7月8日、つまりアメリカ流の日付でいけば「7・8・7(07月08日07年)」である。
そして、当日はボーイング関係者、従業員及びその家族、各国の航空会社関係、
マスコミなど実に約1万5000人もの招待客が見守るなかでのお披露目となった。

式典のひとつにスピーチがあったのだが、航空会社から唯一ANAの山元社長が、
そして製造関係からは日本の重工各社がそれぞれ衛星中継で祝辞を述べられた。
その挨拶が終わると出席者全員が総立ちで拍手を送ったとか。この辺りが
いかに日本企業の高い技術力を評価してるか、一目瞭然ですな(^^)
僕も行きたかったなぁ・・


では現在、この787がどれだけ売れているか?まだ受注段階ではあるが、
航空各社からは実に677機の受注が入ってるそうです。これは過去最高の
数字らしい。いかに期待されているかが伺えますね。ちなみに、全世界で
一番初めに購入を決めたのが、ANAで、50機の発注を出してるとの事。
全日空のホームページでも確認できます。尚、ANAでの初お目見えは
来年5月の予定。JALも30機(だったかな?)導入予定。
そうとわかっちゃ早速来年、航行予定をチェックして乗らなくては。

LINEで送る
Pocket

1件のコメント

  • 国内電気機器メーカは韓国勢、台湾勢に押されていますが、こういう重機系は日本優位なんでしょうかね?

kuni へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

*
To prove you're a person (not a spam script), type the security word shown in the picture.
Anti-spam image

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください