映画「パブリック 図書館の奇跡」を観て

「 図書館の奇跡」・・・なんとも仰々しい邦題がついている。
配給側も集客に必死なのだろうが、興ざめするサブタイトルが鼻につく。

物語は、大寒波の夜に暖を取るべく、図書館に押し寄せてきたホームレスと、職員、そしてそれを排除しようとする警察との交渉劇を描く。
きっかけは、ささいなことだった。ただ、寒さをしのぎたいがため。それがいつしか、弱者無視の行政、権力者に対する反対運動にすり替わっていく。
あまりに唐突に、こういう大義を振りかざすあたり、アメリカ的だなあと感じた。

本来、被害者であるはずの図書館職員が、ストーリーが進むにつれ、言動が徐々に変わっていく。
図書館業務を淡々とこなしていた職員が、人間的になっていくというか、人としてどうあるべきかを自覚していくのだ。

感化されやすいたちで鑑賞後、「怒りの葡萄」を購入した。

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u1kuni
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