Linux入門−Fedora Core編− (PC )
ここ最近、自宅PCの調子悪し。
インターネットを見ているだけなのに、突然落ちたり、リブートを延々繰り返したり…。
何度かハードディスクをきれいにフォーマットし、OSのWindows2000をインストールし直してみたが結果は同じ。
つまり原因はソフトではなく、ハード側。
まぁ自作PCだから、パーツ同士の相性が悪いのかも。
PCの買い替えも検討したが、来年(日本語版は再来年?)、WindowsVistaが発売される事を考えるとこの時期に買い替えるのは無謀。
と言うことでたどり着いたのがLinuxのインストール。
Linuxに対するσ(^^)のイメージは安価、堅牢、軽快。
σ(^^)のPCの不具合は、ハード側に要因があると思われるが、ハードに高い要求をしているWindowsにも原因があると思われ、これをLinuxにすることで改善されるのでは?と考えた。
これまでのWindowsアプリ資産を放棄する事になるが、ま、ネットとメールさえできればいいし。
●ディストリビューション
一口にLinuxと言っても、通常、コアとなるLinuxにさまざまなライブラリやツールやアプリケーションをパッケージにして配布されており、これが多数存在する。
このように配布されているものをディストリビューションと呼ぶらしい。
さて、どのディストリビューションをインストールしようか…。
●KNOPPIX
上記URLからイメージファイルをダウンロードし、CD-Rに焼く。
そしてこのCD-RからPCを起動すると…あっけなくLinuxの画面が現れる。
「これが噂のLinuxかぁ〜」と少し感動。
思ったよりも画面がきれい。
ブラウザにはFireFox、Officeなんかもすでに取り込まれている。
しかし、CD上でOSやアプリが起動している訳で、何か操作するたびにCDドライブへアクセス。
やや、動作が遅いような…。
HDDへのインストールすることもできるようだが、なんか敷居が高そうなんでこれ以上は深入りせず。
●Vine Linux
国産と言う事もあり日本ではかなり人気が高いらしい。
こちらは普通にHDDにインストールするもの。
とくに問題なくインストール完了。
KNOPPIXとは違い、こちらの画面はかなり地味。
ブラウザの方はmozilla。
人気ディストリビューションと言う事もあり、Vine Linuxに関する個人サイトは多数存在し、情報には事欠かない。
しかし、新しいアプリを入れようとした時に問題が…。
mplayerと言う音楽、動画プレーヤをインストールしようとしたところ、Vine Linux用のパッケージが見当たらない。
http://www.mplayerhq.hu/
Linux用のアプリはディストリビューション毎にパッケージが用意されている。
しかし、日本では人気でも世界的に知名度が低いのか、Vine Linux用のパッケージが見当たらず。
ソースから再構築すればVine Linuxでもmplayerはインストールできるようだが、さすがに初心者には敷居が高く断念(^^;
●Fedora Core 4
ちょうど今年の6月にバージョン4がリリースされたらしく、Linux系の雑誌にも多数紹介されていた。
こちらは世界的にメジャーのようで、mplayerにもFedora Core用のパッケージが用意されている。
ただ、Fedora CoreのインストールCDが4枚とかなり大がかり。
まぁ、Officeアプリなどが入っていることを考慮すると妥当な枚数かな。
実際、インストールに使用するのは3枚のみで、4枚目はオプションの模様。
●ブートローダ
インストールを無事完了し、PCを再起動…しかし、Fedora Coreは立ち上がらずWindowsが立ち上がる。
さすがにWindowsと完全離別する程まだ決心は固まっていないため、CドライブのWindowsはそのままに、Fedora CoreはDドライブにインストールしたのだが、これがまずかった模様。
OSの起動には、OSをメモリにロードするためのプログラム、ブートローダと言うものが必要。
Fedora CoreにもGRUBと呼ばれるブートローダがパッケージされており、インストール時に一緒に取り込まれているはず。
ドライブを越えたブートは無理なのかな?
よく分からないので、ググってGRUB以外でのブート方法を探る。
「Linux活用日記」
うえのサイトを参考に、Windowsのブートローダ、NTLDRにFedora Coreを登録することに。
下記サイトからBootpartと言うユーティリティをダウンロード。
このユーティリティにより、Fedora Coreのブートセクタをファイル化し、Windowsのルートにあるboot.iniにこれを登録。
これで再起動するとWindows2000とFedora Coreを選択する画面が起動時に現れる。
Fedora Coreを選択すると、見事以下の画面が現れた。
安価、堅牢、軽快と言うのがσ(^^)のLinuxへのイメージだが、実際使ってみて、堅牢、軽快と言う点についてはやや疑問。
OSの起動はほとんどWindowsと変わらず、さほど軽快感を感じる事はなかった。
アプリもたまに固まる事があり安定性はWindowsと五分五分。
まぁ、Windowsを使っていた時ような突然のシャットダウンや、リブートの繰り返しはないから、σ(^^)の自作マシーンとは相性がいいかも。
ともあれ、無料でここまでのOSを入手できることにはビックリ(@_@)
とりあえずはこのLinux、Fedora Coreをしばらく使って行こうかと思うのであった。