書籍「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」を読んで

積ん読の量が半端なくなってきたので、夏季休暇中に最低1冊以上、消化することを決め、なんとかこの本は読破できた。

なかなか面白いエッセイなので、読破にさほど時間はかからないと思う。が、読書時間をなかなか確保できない、50代目前のオジサンの事情。

イギリス在住のエッセイスト、ブレイディ みかこさんが、中学生の息子さんとの日々のやり取りをまとめたもの。旦那さんはアイルランド人なので、息子さんはハーフになる。

小学生から中学生へ、そしてハーフというコンプレックス、息子さんとの衝突が描かれているのかと思いきや、この息子さん恐ろしく優等生。筆者である母親の方が息子を取り巻く日常に右往左往しているのだ。 気をもむ母親の気持ちを知ってか知らずか、少年らしいピュアさと、強さを備えた言葉と行動で、困難な状況を打開していく。

子供の世界では、大人の想像を超える出来事が次々起こり、か弱いながらも脳みそと心をフル回転させて、これもまた大人の想像を超える方法で乗り越えてゆくのだろう。

日本に帰省した際のエピソードがある。陰湿な出来事で、息子さんはこのことから、ハーフ特有のどの国にも属さない、アイデンティティの葛藤に苛まれることになる。よそ者や、自分と違う者を排除する、日本人のDNAに刷り込まれた陰湿性だ。格差や移民など、問題が山積しているイギリスだが、まだ彼の国のほうが健全な国のように思えた。

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