絵本「どんぐりむらのだいくさん」

著者:なかやみわ

「どんぐりむらの大工さんは引っ張りだこ。
タクシーのドアが壊れたと聞けば、その場で直してやり。
おじいちゃんが段差に躓いたと聞けば、バリアフリー施工してやり。
ある日、双子の大木を見つけ、村のみんなが集う家を作るのだが・・・。」

長かった「どんぐりむら」シリーズも今回が最後。
主人公は大工だ。
冒頭、タクシーのドアを大工さんが直すという、衝撃的なシーンで始まるが(笑)、タクシーと言っても木製の人力車である。

今回、はじめて気づいたのだが、どんぐりのお家やお店は、大木をくり抜いて作られているのだ。
木に実るどんぐりが、その木をくり抜いて住処とするというのは、なかなかの設定。

他の「どんぐりむら」シリーズにはなかった、ちょっとした仕掛け絵本となっている。
平和で、村人全員が仲の良いコミュ二ティ、どんぐり村を象徴するような場面だ。
誰しもが望みながら、おそらく古今東西、存在しない世界。
人が集まればトラブルは生じるもの。
そんな現実を忘れ、現実化し得ないユートピアを体験させてくれる絵本。
「どんぐりむら」シリーズを言い表すのなら、そんなとこだろうか。

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