絵本「かえるのピータン」

著者:どいかや

「かえるのピータンがひとりくつろいでいると、つばめのパーチクが飛来。
初対面のふたりだが、意気投合する。
世界中を飛び回るパーチク。
いろいろな国で見た素敵で、驚くべき風景をピータンに語って聞かせる。
池から出たことのないピータン。
パーチクの体験談に魅了されるのだったが・・・。」

我が家の絵本コレクションの中で、σ(^^)が最も気に入っている作品だ。
このあと紹介するつもりの同著者による「チリとチリリ」シリーズもそうなのだが、絵のタッチがとにかく独特だ。
淡い色合いに、柔らかく優しい画風。否応なく作品世界に引き込まれる。
自然に寄り添うストーリーにぴったりだ。

文字通り井の中の蛙のピータン。
池の中の世界しか知らず、パーチクが語る物語に当然羨望を抱く。
翼を持たないピータンだが、そこは絵本。なんらかの方法で、パーチクとともに旅立つのでは?と安易に結末を想像したが、そうはならなかった。
パーチクの話を聞き終わったあと、ピータンは四季折々の池の景色や出来事を語りだす。
同じ場所にとどまりながら、旅する体験をしているピータンを、パーチクは逆にうらやましく思う。

あたりまえの景色、出来事にも、かけがえのないもの、大切なものがあることを教えてくれる。
ピータンの人生もあり、パーチクの人生もあり。
絵本ながら、大人を感慨に浸らせる作品だ。

作品中、つばめのパーチクは渡り鳥と語られ、違和感があったので調べてみた。
つばめは夏は日本で過ごし、寒くなると東南アジアへ渡っているらしい。
小さい体ながら、そんな長い旅をしているのか。
これもまた勉強になった。

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