2022年8月15日
映画「シン・ウルトラマン」を観て
「日本各地に禍威獣(怪獣じゃなく)が出没。
国民生活に甚大な損害をもたらすため、日本政府は禍威獣駆除を専門とした禍特対(科特隊じゃなく)を設置。
禍特対が禍威獣駆除に手をこまねいている中、空から銀色の巨人が現れるのだが・・・。」
「シン・ウルトラマン」観に行く、と家族に伝えたら、「ええ~なんで」とびっくりされた。
「今のウルトラマンは〇〇だっけ?」「〇〇の劇場版?」とか。
こういう「シン・ウルトラマン」への間違った認識は、我が家だけではなかったはず。
一言で言うなら無類の特撮好きのおじさんたちが、特撮愛を存分に注ぎ込み、作られた空想特撮映画、というところだろうか。
CG一辺倒になりがちな昨今、あえてお金も手間もかかるであろう、初代ウルトラマン時代の作り方を踏襲しているあたり、う~ん、と唸る他なかった。作りての熱感みたいなものをヒシヒシと感じた。
アベンジャーズとかハリウッドの特撮をものまねではない、純国産の特撮技術だ。
踏襲は特撮シーンばかりではない。登場人物の必要以上のアップシーンの連続。ここらへんも、昭和の特撮映画を彷彿とさせる。
このアップシーンの多様を、映像文法に反し、物語をわかりにくくしている、と非難している素人コメントをネットで見かけたが・・・昭和特撮の醍醐味を無意識に感じられる世代で良かった。
唯一残念だったのが・・・ネタバレになるが・・・ゼットンとの対決シーンか。
ここは流石に昭和風味はなく、CG頼みのシーンになるが、やや不完全燃焼。
クライマックスだっただけに、もう一捻り欲しかった。