2018年12月24日
児童書「フングリコングリ 図工室のおはなし会」を読んで
着々と岡田淳の著作を読破中。
今回は学校を舞台としたオムニバスだ。全部で6話収録されている。
書籍のタイトルにもなっている「フングリコングリ」から始まる。これがなかなか可愛らしい。授業中に指遊びしていた小1の女の子が熱中しすぎて、体が浮き上がるというお話。体は教室の天井をすり抜け、学校の屋根もすり抜け、最後には空高く浮き上がる。指遊びを止めれば、浮き上がるのも止まるのでは?という、身も蓋もないツッコミはなしで、このファンタジーを楽しむべし。
個人的に気に入ったのは「むぎゅるっぱらぴれ、ふぎゅるっぴん」。これは小2の男の子が考え出した透明人間になるための呪文。クラスの設定もなかなか面白い。ネガティブでないというか、みんなで何事も楽しんでしまう、変な一体感のあるクラス。一人の子が授業中にオシッコを漏らすと、みんなも面白がって漏らしたり(笑)そのあと、着替えはどうするの?というツッコミはなしで。そんな一体感のあるクラス全員が透明人間になると…。ちょっとHな部分も可愛らしいお話だ。